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実際の使用においては、トレーナーが発生する音そのものよりも、振動により床を伝わっていくものの方が遠くまで響きます。この振動をカットしてやることが近隣への迷惑を防止する有効な手段と言えます。
振動を防止するにはトレーナーと床との間に振動を吸収する「防振材」を敷くことです。弊社トレーニングマット2や補助パッドセットは振動を最大75%カットする素材でできており、それをトレーナーの脚と床との間に挟むことで床への振動伝達をある程度防ぐことができます。
簡易的には、市販のお風呂マットをトレーナーの下に敷くという方法もありますが、厚みがありすぎて乗降時に不安定になることもあるので注意が必要です。古毛布を2つに折って敷くのもいいでしょう。
トレーナー自体が発生する音は消すことはできません。負荷装置にあいている通気口をふさげば音は小さくなりますが、装置の冷却ができなくなって故障の原因になるのでやめてください。
ゴルフクラブに貼る板状のおもりを負荷装置に貼ることで共振を消して騒音を減らすという方法も有効だと報告されていますが、弊社としては検証していない方法なので推奨はしていません。
タイヤドライブ式の場合、リアタイヤを専用のもの(弊社Dualistなど)に交換するとタイヤから発生する音はかなり減らすことはできます。
また同じトレーニングをするにしても、思い切りぶん回すのではなく、ゆっくり長く回す方が持久力を高めるには有効ですし騒音も小さくできます。
3本ローラーでは通常の路上走行とは異なり、円筒形のローラードラムがフラットな路面よりもきつくタイヤを凹ませます。そのためタイヤが変形し、ローラーに接触する面積が路面よりも増えます。
また3本ローラー上では蛇行が許されないため、常にバランスを取ろうとして前輪は細かく左右に動いています。
このときタイヤとローラーとが擦れる「キュルキュル」という音が聞こえてくるわけです。
この音を解消するには、まずタイヤの空気圧を上げてやることです。ほとんどの場合これで音は解消できます。
ロードやクロスバイクに採用されている700cサイズのタイヤは、細い分だけ空気圧の変化が現われやすい特徴があります。これはタイヤが内包する空気量そのものが絶対的に少ないために起きるもので、欠陥などではありません。どんなタイヤ(チューブ)でも拡大すれば孔だらけですから、そこから常に空気は漏れ、空気圧は下がり続けます。
適切な空気圧というのは総重量(体重+自転車の重量)でほぼ決まっていますが、おおむね7気圧以上にしておけばいいかと思います。理想を言えばタイヤに表示されている最大空気圧の70〜80%くらいでしょう。
MINOURA3本ローラーは、社内組立作業標準書に基づき正確に生産されており、通常使用において6,000kmまでの期間はメンテナンスフリーでお使いいただける設計となっていますが、それぞれの使用方法や環境によりその期間は異なります。
3本ローラーを長く正しい状態でお使いいただくためにも、定期的なチェックをしていただき、いつでも最高の状態でトレーニングできるようご使用ください。
メンテナンスは初期症状であればユーザーご自身でも行なえる部分もあります。特にご近所にも迷惑のかかる異音の発生は使用中もっとも気になる部分ですので、特に下記の点にご注意ください。
フレーム端の樹脂中栓にはフットアジャスタ調整用ナットを内蔵しており、フレームと中栓との間に微小な隙間ができると、走行中の振動によってビビリ音が発生することがあります。音としては「ビビビビビビ」といったものです。ユーザーご自身でも中栓を一旦取り外しテープなどで固定すると簡単にその音は止められます。
作業標準ではローラーカバーとローラードラムとを接着固定しています。過荷重や衝撃を受けたなどの理由でこの接着が剥がれてしまった場合、回転するにつれて「ゴトゴト」という異音が発生します。対処は初期の場合はローラーカバーの再接着により簡単に直りますが、接着が剥がれてからの使用期間が長く樹脂側が削れてピンクの粉を吹いている場合はもう再接着では直すことができず、ローラーカバーの交換となりますので、弊社カスタマーサービスまでご連絡ください。
ベアリングとローラーカバーも接着固定されていますが、これも衝撃などの理由で剥がれる場合があります。その際発生する「クリープ現象」により、ローラーカバーの孔を広げてベアリングとの間に隙間が生じ、そのがたつきにより「ゴリゴリ」という異音を発生します。ベアリングのまわりを観察してみて、もし樹脂が削れたピンクの粉が付着していたらローラーカバーも交換しなければなりません。弊社カスタマーサービスまでご連絡ください。
ただしローラーカバーが強力にローラードラムに接着されていてそれが外れなかった場合には、弊社でも修理はできず、ローラーまるごとの交換となります。
3本ローラーのローラードラムは小径で丸いため、平坦な路面よりはるかにきつくタイヤに当たります。そのためタイヤは予想以上に深く凹まされており、空気圧が少なかった場合「ギュルギュル」というタイヤがローラー上で滑る音が発生します。その場合はタイヤの空気圧を通常より1割ほど高めに入れてください。また、振れ取り台を用いてホイールの縦ブレや横ブレをチェックすることも有効です。
リムドライブ式トレーナーでは、ホイールの回転はVベルトを介して負荷装置に伝えられています。
このベルトが緩んでいると、いくら負荷を上げたり速度を上げてもプーリーとベルトとの間でスリップするばかりで実際には負荷は上がってきません。
取扱説明書の末尾で説明してある手順に従ってベルトを張り直してください。
ベルトが弛んだままで使用すると、ベルトやプーリーが摩耗してしまいます。
他に考えられる原因としては、ゴムローラーの表面が摩耗したり硬化していることや、リモコンケーブルが正しく調整されていない(ケーブルが伸びている)ことがあります。
初期型のリムドライブにおいては稀に、負荷装置の台座自体が変形してしまっていることがベルトのスリップを招く原因となっている場合もあります(現在は部品在庫がないため修理は不可能)。
なおパワーマチックにおいてはいくらリモコンシフターを操作しても、どの負荷位置であっても同じ抵抗からスタートするという特徴があります。ご注意ください。
一般的な自転車ではホイールは「ハブナット」と呼ばれる六角ナットで締め付けられていますが、スポーツ用自転車の多くでは工具なしでホイールを脱着できるよう「クイックレリーズ」(略して「クイック」)と呼ばれる部品が使われています。レバーを90度開く(起こす)だけで締め付けが解除されたり締め込めたりすることができる便利な部品です。
クイックを使用する際の基本的な注意点としては以下のことが挙げられます。詳しくは専門書を参照したりショップにお問い合わせください。
トレーナーに付属しているクイックレリーズは十分な強度を持っていますので、装着したまま路上走行するのにも何も差し支えありません。デメリットとしては、鉄製なので重量が多少かさむことと、濡れたまま放置すると錆びることくらいです。
なお一般的なハブナット式のホイールをクイック式に改造するには、ホイールを分解してハブを交換することが必要になりますので、現実的には不可能だと思ってください。
完成車に装着されているクイックは、各完成車メーカーの仕様やイメージ作りにより様々な形状があります。
弊社トレーナーをお使いいただく際、もっとも安全に確実に取り付けられるよう、添付のクイックを必ずお使いください。
トレーナー付属のクイックで道路を走行していただくことも可能ですが、交換はそれほど面倒な作業ではありませんので、バイクのイメージに気を使われるのであれば、完成車に最初についていたクイックに交換してください。
自転車を後輪固定式トレーナーに装着すると必ず後輪が少し持ち上がった姿勢になります。これは後輪を床から浮かせなければならないためです。
このまま乗車するとやや前下がりの姿勢となり、ハンドルに体重をかけてしまう悪いフォームの癖が付いてしまいます。マグライザーは前輪の下に敷いて前輪を持ち上げ、後輪との高さを揃える役を果たします。
マグライザーをセットするとき、溝の前後の端の部分にタイヤの下死点が乗らないように注意してください。
マグライザーはブロー成形の樹脂でできているため、そのように一点集中した荷重をかけると潰れてしまいます。必ず溝の中心部にタイヤが来るようにセットしてください。
トレーニングはさまざまな目的や体に合わせた調整が必須のため、各自に最適で安全なトレーニングメニューについては専門の運動コーチや医師に相談し指導してもらうべきと弊社では考えています。弊社はあくまでもトレーニング機材のハードウェアメーカーであり、ソフト面での個別サポートは行なっておりません。
またこの種のサポートや技術指導を正しく受けるためにも、トレーナーは通信販売などではなく実際にショップに赴いて購入することを弊社では強く勧めています。