Minoura Japan – Dualist

Dualist(デュアリスト)

ロード用トレーニングタイヤ

耐摩耗性と静音性に優れたトレーニング用タイヤ

タイヤドライブ式トレーナーによるトレーニングでは常にタイヤ摩耗の心配がつきまといます。トレーニングすればするほど減っていくタイヤのことを心配していては十分に集中することができません。
また室内トレーニングではトレーナーが発生する音も同居する家族や隣家への迷惑となり,できる限り騒音レベルを引き下げることが快適な日常生活を送るためには必須課題と言えます。
デュアリストは,トレーナーで使用した際の耐摩耗性と静粛性に主眼を置いてチューンされたロード用トレーニングタイヤです。

室内・屋外とも兼用できるデュアルパーパス

従来もコンチネンタルなどからトレーナー専用タイヤというものは販売されていましたが,これらは「屋内専用」であり,そのまま路上を走ることができませんでした。つまり屋外に出るにはタイヤまたはホイールごとの交換が必要だったわけです。
デュアリストは屋内のみならず屋外での走行も可能にしたコンパウンド設計にしてあるため,面倒なタイヤ交換なしにトレーニングに臨むことができます。これが名前の由来になっているデュアルパーパスの所以です。

騒音低減と長寿命のためのケーシング設計

室内トレーニングにおいては,アルミローラー上でタイヤがスリップしていく「キュルキュル」という音がけっこう耳障りですが,デュアリストではこの音を消すよう27tpiのケーシング構造を採用しています。
またトレッドのゴムをサイドにまで大きく回すことにより,タイヤの発熱を抑え長寿命としています。

日本製です

デュアリストは,品質の高さには定評があるパナレーサー(パナソニック・ポリテクノロジー)の日本工場での製品です。安易な輸入品ではありません。

Dualist.jpgDualist 700x23c

デュアリストはタイヤのみです。写真のホイールは商品に含まれていません。

デュアルパーパス性

屋内・屋外の両方に使えるコンパウンド設計

タイヤドライブ式トレーナーがローラーをタイヤに押し付ける構造である以上,使えば使うほど減るというタイヤ摩耗からは逃げられません。一般的なロード用タイヤは路上走行でのグリップ性を重視した設計となっているため,一点集中的にローラーが当たり続ける使用はもともと想定されておらず,ローラーの圧力調整次第では新品のタイヤといえども1時間ももたないということもあり得ます。
そのため屋内トレーニングを重視する人はトレーナー専用のタイヤ(多くは中古タイヤ)や専用のホイールセットを別途用意し,その都度交換するということを行なってきました。

トレーナー専用タイヤはコンチネンタルなどから発売されていますが,これらはタイヤ摩耗と騒音低減のみを目的としているため,実際の路上走行には使えないものとされています。そのため屋外に出るにはいちいちタイヤまたはホイールセットを交換する必要があったわけです。

デュアリストはこの部分を見直し,タイヤを交換することなく屋内・屋外のいずれでも快適・安全な走行ができるように設計されています。

コンチネンタルの考え方

トレーナー専用設計とした利点と弊害

コンチネンタルのトレーニング専用タイヤ「ウルトラスポーツ・ホームトレーナー」(OEM供給のTACXモデルを含む)では,とにかくタイヤの長寿命を最優先に狙った設計としています。つまりコンパウンドに含まれる油分を多くし,タイヤをローラー上で意識的に滑らせることで摩耗と騒音を減らそうとするものです。
したがってこの仕様のゴムではグリップが全く期待できないため,路上は危なくて走れないのです。
事実,実走してみるとブレーキングでいとも簡単にリアタイヤがロックしてスリップしてしまい,怖くて走れたものではありません。

またタイヤがリムから外れることを極度に怖れているため,タイヤのビードは通常よりもやや短く,いったんリムに装着されたらそう簡単には外れない仕様としています。
これは逆に見れば,並みの樹脂製タイヤレバーであればへし折ってしまうくらい,極端に嵌めにくいタイヤとなってしまっています。

デュアリストでの対策

コンパウンド・トレッド厚・ケーシングを専用設計しています

デュアリストが目指すものは,屋内・屋外を問わず使用できるデュアルパーパス性と長寿命とタイヤ騒音の低減です。

まずコンパウンドは路上での走行も想定して十分なグリップを確保した配合としています。これにより路上での使用にはまったく問題なく,普通のトレーニング用タイヤとして使用できるようにしています(レースの決戦用には向きません)。

トレッド厚は一般タイヤの2倍の1.8mmとし,最大6,000kmもの長寿命を誇ります。使い方によっては8,000kmも可能です。

ケーシングは27tpiとし,またサイドまでゴムを回り込ませた設計として,タイヤ全体の発熱を抑えて寿命を伸ばし,かつ柔軟に変形させることで騒音を低減する構造としています。

「tpi」とはTread Per Inchの略で,数値が低いほど太いコードを使った隙間の多いケーシング構造になります。そのためコードの間にゴムが多く回り込むため,そこでゴムによるクッション性が増し,結果として低騒音の設計となります。ちなみにコンチネンタルは,トレーナー用タイヤとしては意味がない軽量性を重視した87tpi仕様となっています。

スペック

製品コード
400-6500-01
サイズ
700x23c
カラー
ブラック
重量
320g
最長走行可能距離
6,000km以上(弊社標準走行パターンによる)
希望小売価格
5,420円(税込)

注意・制限事項

注意していただきたいこと

  • タイヤ寿命は,空気圧やローラーの押し当て圧力,また乗り方などの要因によりさまざまに変化します。弊社は6,000kmのタイヤ寿命を保証するわけではありません。
  • タイヤ寿命を伸ばすためには,適切な圧力でローラーをタイヤに押し当てる必要があります。具体的には,ローラーがタイヤを3〜4mmほど凹ませる程度が適切と言えます。押し付けすぎるとケーシングを加熱させすぎてバーストさせる原因となり,逆に押し付け足らないとトレッドのみを消しゴムのように異常に早く摩耗させていってしまいます。
  • 新品のタイヤは最初のうち,ゴムの保護成分であるワックス分がタイヤ表面から染み出てきます。そのワックスがトレーナーのローラーに付着すること自体は異常ではありません。ワックスは人体には無害ですが,ローラーに付着したものはスリップを招きますのでシンナーで溶かしながら拭き取ってください。できれば最初の10km程度は路上を走行し,ワックスを出し切ってからトレーナーでお使いになることをお勧めします。
  • 屋外を走行した後に自転車をトレーナーに装着する際は,タイヤに付着した砂などをよく拭き取ってからにしてください。砂がやすりのようにアルミローラーを削っていってしまいます。
  • デュアリストを路上で使用する際は,通常のロード専用タイヤよりはグリップがやや劣っていることを念頭に置いて走行してください。特にウェット時のグリップは過信しないでください。

ワックス分

使用開始直後に,ローラーにワックス分がべったりと付着してしまいました

タイヤは天然ゴムを主成分とした製品なので,ゴムを空気から遮断しオゾンや紫外線などによる劣化を防止する保護膜を形成する成分として,ゴム原料にはワックス(蝋)成分が練り込まれています。
新品のタイヤを使い始めると,タイヤが揉み込まれてこのワックス成分が表面に析出してタイヤ表面がうっすらと白く変色してきます。また使用していないタイヤでも時間が経つとその表面がすすけたように曇ってきます。これらがワックスです。

このワックスは最初ほどたくさん出てきますので,通常10kmほど路上走行して一皮むくようにすると大半が取り除かれるのですが,それをしないでいきなりトレーナーで使用するとワックス分がタイヤからローラーに移り,結果的にローラー表面にべっとりと層をなして付着してきます。

ワックス成分自体は無害ですが,スリップを誘発するため,ローラーに付着したワックスは取り除いた方がいいです。
そのまま擦っただけではなかなか落ちないので,金属以外の素材でできたへらや定規などでこそぎ落としてから(金属製だとアルミローラーを傷つけてしまいます)シンナーなどを使い溶かしながら拭き取るときれいに取り除けます。

なおトレーナーで使用する前に路上走行を行なった場合は,タイヤ表面に付着した細かな砂埃などを拭き取ってください。そのままだと砂埃がやすりの役目を果たして,アルミ製ローラーを削っていってしまいます。

タイヤのひび割れ

タイヤの側面に細かなひび割れがたくさん発生してきたのですが

タイヤの主成分であるゴムを保護するため原料に練り込まれているワックス分がなくなると,タイヤはオゾンや紫外線などにより徐々に劣化してきます。この劣化が進むとタイヤ表面には細かなひび割れがたくさん発生することになります。
このひび割れはタイヤの空気圧が少ないまま使用したために発生したものではありません。

自動車用タイヤとは異なり,自転車用タイヤはその応力のほとんどすべてをケーシング(タイヤの骨格ともいうべき繊維を織り込んで作られた膜)で受け持っています。
極論すれば,ゴムはケーシングの上にかぶせてあるだけのものですから,多少ゴム部分が痛んだとしても,ケーシングさえ破損(糸が切れるなど)していなければ走行にはまったく問題ありません。
またデュアリストには,このような状態になってもリムから外れないような安全設計も盛り込んでありますから,よほど低圧で走らない限りは大丈夫です。

「スキンサイド」と呼ばれる,タイヤ側面にゴムがいっさい回り込んでいない軽量タイヤがあります。側面が飴色をしているものが代表的ですが,その状態でもタイヤとしてはまったく問題がないことを考えると,ゴム層の多少のひび割れくらいはまったく問題ないことがお分かりいただけるでしょう。

なお下記画像はひび割れではなく,もっとぱっくりとゴムが割れてしまった状態のものですが,これでも走行には支障ありません。ご安心ください。
damaged-dualist.jpg

タイヤの製造年月

タイヤ側面にある刻印でそのタイヤの製造年月が分かります

Dualistをはじめとするパナレーサー(パナソニックポリテクノロジー)製のタイヤだけに通用する方法ではありますが,そのタイヤが製造された年月を知ることができます。
タイヤは正しく保管されていさえすれば5年やそこらは何ら問題なく保存できますが,やはりゴムは生ものですから新しいに越したことはありません。

タイヤ側面を見て,5つの丸印が並んでいるところを探してください。
その左側に「N」に続いて2桁の数字があります。これがそのマークが示す年月をカウント開始する年となります。たとえば「N10」とあれば,それは2010年からカウントを開始するマークとなります。

丸印は4分割されており,それぞれの区画に最大3つまでのドットマークが入ります。ドットマークはひとつが1ヶ月を示します。2つあれば2月,すべて埋まっていれば12月を示します。
ドットは左上から順に埋められていきます。すべて埋まっていればその年は完了で,次の右隣のマークに移っていきます。

下の参考画像の場合「N10」とありますので2010年からカウントを開始する刻印です。
5つの丸印のうちいちばん左のものはすべてドットが埋まっていますので,2010年分は完了しています。そしてその右隣の丸印には1つだけドットが入っていますので,これは1月製造分を意味しています。
つまりこの画像のものは2011年1月製造であることを示しているわけです。

タイヤ製造年月の見方.jpg