困った時の対処法・使用環境に関する注意点

(2021年2月2日更新)

SmartTurbo KAGURA LSF9300 Floating Drive / KAGURA LSD9200 Direct Driveについて、困った時の対処法や使用環境に関する注意点などの最新情報を更新しています。他のQ&A項目の内容と重複または異なる点が存在する場合は、こちらの情報に注目して対応していただきますよう、お願い申し上げます。


ユーザー登録をお願いします

KAGURA LSF9300(以下、「神楽FD」と記載)、 KAGURA LSD9200(以下、「神楽DD」と記載)をご購入いただきましてありがとうございます。購入後は、できるだけ早めに「ユーザー登録」を行っていただきますようお願い致します。
登録いただいた方には、ウェブでの更新までに時間がかかる情報や、取扱説明書に書ききれない使用方法などの最新情報を、いち早くお知らせすることが可能です。

1. メールで登録 【推奨】

神楽専用のカスタマーサポート窓口宛(register@minoura.jp)に、次の情報をメール送信して下さい。数日内に登録作業を行わせていただき、完了メールをお送りいたします。

KAGURA LSF9300 こちらからメールソフトを起動して登録

KAGURA LSD9200 こちらからメールソフトを起動して登録

  • 神楽ユニットID
  • お名前
  • フリガナ
  • 郵便番号
  • ご住所
  • 連絡先電話番号
  • Emailアドレス
  • ご購入日
  • ご購入店
2. 登録カードを郵送

ご購入いただいた製品にユーザー登録カードが同封されています。内容をご記入いただき、必ず切手を貼って投函して下さい。※2020年8月現在の料金は63円です。
切手の貼り忘れや料金不足などが原因で登録処理に時間がかかる場合がありますので、メールでの登録を推奨しています。


神楽FD/神楽DDとデバイスの通信方法

安定した相互通信環境を望まれる場合、現時点ではBLE(Bluetooth Low Energy)接続よりも、ANT+での接続を推奨いたします。

ANT+で通信を行う場合 【推奨】
  • 日本国内限定でANT+受信機(USB Type-A)と延長ケーブルをサービスパックとして付属しています。PCとの接続時にご使用下さい。
  • PCがUSB Type-C仕様の場合は、別途変換アダプタをご用意下さい。
  • USB3.0ポートに直接ANT+受信機(ドングル)を差し込んでの使用はできません。
  • USB3.0ポート周辺に発生している電磁波の影響により、神楽とデバイス間で通信障害を引き起こす事例が報告されています。
Bluetoothで通信を行う場合
  1. Wi-Fi環境の違いによる影響

    ご家庭で使用されるWi-Fi機器の周波数には2.4GHzと5GHzの2タイプがあり、神楽とは2.4GHz帯域でWi-Fiに接続することを推奨しています。
    Wi-FiルーターのSSID等で識別可能ですので、お持ちの機器の取扱説明書をご確認下さい。

  2. 居住環境から生じる通信障害は、神楽では対応できません。

    近隣から発生するWi-Fiやその他無線(信号を発する)機器による影響を受ける事例が報告されており、特に他世帯が近い集合住宅の場合は多く見られます。
    戸建てにおいても、ご家族がお使いになっているスマートフォンなどの無線通信機器によって影響を受けることがあります。

  3. Android/iOS端末のBluetooth設定

    端末の基本設定でBluetooth接続設定を「ON」にして下さい。
    端末の基本設定画面で神楽が接続機器の一覧に表示されていなくても、基本的にアプリが直接神楽を認識するので問題はありません。
    Androidの一部端末では、GPS設定(位置情報サービス)を個々のアプリ設定でする必要があります。GPS設定が「OFF」の場合は神楽が認識されません。

  4. GARMIN Edge520との通信障害

    神楽使用時にGARMIN Edge520が起動していると通信障害を発生する事例が報告されていますので、必ず、GARMIN Edge520の電源をOFFにして下さい。スリープモードも避けて下さい。

  5. デュアルバンド式センサーとの通信障害

    相互通信を行う通信機器には機器ごとのIDが設定されています。
    ANT+/Bluetoothの両方の信号を発信するセンサーの場合、その機器IDによって接続障害が発生する事例が報告されています。
    障害が発生する場合は神楽本体経由での接続により回避することができます。
    接続障害が発生しなければ端末(アプリ)とセンサーを直接接続してもかまいません。


神楽FD/神楽DD本体について

使用中にキュルキュルと音がする場合
  • 本体ケースの内部にあるベルトのテンション(張り具合)が弱まっている可能性があります。取扱説明書に記載の方法により調整を行って下さい。
  • 症状が改善されないときはベルトの交換が必要です。
  • 調整作業に自信がない場合は、ご購入店または最寄りのミノウラ製品取扱店にご相談下さい。また、ミノウラカスタマーサービスでの作業も承っております。その場合は、作業工賃、部品代金、往復の運賃等が必要です。
使用中にスプロケットが空転してしまう場合
  • 本体に装着しているフリーボディ(カセットスプロケット取り付け部)のラチェット爪(引っかかる部分)の油脂が固くなり、正常に引っかからなくなっている状態です。
  • 右側エンドプラグを工具で緩めることでフリーボディを取り外すことができます。(「神楽FD/神楽DDフリーボディのメンテンスについて」の作業方法を参照)
  • フリーボディ側にラチェット爪がありますのでパーツクリーナーなどで清掃し、新しいグリスを塗布して取り付けて下さい。
  • フリーボディのメンテンスについてはこちら

使用中に突然負荷がアプリのイメージ以上に重くなったり、ホイール停止時にブゥーンという音が止まらない場合
  • 使用途中で一定時間停止するなどの特定の使用状況において、電磁コイルに負荷(電圧)がかかった状態で解除されないまま、ブゥーンという音が鳴り続ける場合があります。ほとんどが、最新のファームウェアにアップデートすることで解消されますので、チェックして下さい。
  • 突如発生した場合は、一度神楽の電源をOFFにして再度起動してみて下さい。
使用中に本体からブゥーンという音が発生する場合
  • 高負荷を再現する時、電磁コイルには大きい電圧がかかりそのような音は発生しますが故障ではありません。
  • 使用環境・アプリの設定やメニューの状況により音の聞こえ方はそれぞれ違って発生します。
電源が入らない、LEDが光らない場合

電源が入らない場合は、ACアダプタのLEDランプの点灯状態を確認して下さい。

  • アダプタのLEDランプが点灯している場合
    アダプタまでは通電していますが、神楽本体に不具合が発生している可能性がありますので最寄りのミノウラ取扱店またはミノウラカスタマーサービスまでお問い合わせ下さい。
  • アダプタのLEDランプが点灯していない場合
    コンセントからアダプタにつながるコードがしっかり差し込まれているか確認して下さい。それでも点灯しない場合はアダプタに不具合が発生している可能性がありますので、最寄りのミノウラ取扱店またはミノウラカスタマーサービスまでお問い合わせ下さい。

カスタマーサービス

電源のON/OFF
  • 神楽本体にはON/OFFスイッチがありませんので、家電店やホームセンターで販売されているスイッチ付きタップ(市販価格300円~400円程度)をコンセントに取り付け、このスイッチを使って電源のON/OFFをすることをお勧めします。
    神楽本体のコネクタとACアダプタのプラグの抜き差しによるON/OFFは、できるだけ避けて下さい。
  • 神楽を再起動する場合、スイッチ付きタップをOFFにし、ACアダプタのLEDランプが消灯することを確認してから再度スイッチをONにして下さい。
  • 神楽本体のコネクタの抜き差しで再起動する多くの場合、基板内が放電した状態にならず、正しく再起動しないことがあります。
3灯式LED表示パターン
  • 赤色LED:電磁石への給電をモニターします。電源ONにした時は点灯、その後アプリと連動する負荷強度で点滅が早いときは抵抗が大きく、点滅の遅いときは抵抗は小さいことを示します。
  • 青色/緑色LED:電源ONにすると一瞬緑色になったあと、青色の点滅に変わります。この状態は通信を待機している状態です。神楽とアプリがBLE接続すると青色の点灯になり、ANT+接続すると青色と緑色の交互点滅になります。
  • 黄色LED:ケイデンス信号が神楽から発信できる準備ができたことをモニターします。ただし推奨する接続はケイデンスセンサー信号が直接アプリとつながることです。
    ケイデンスセンサー信号が直接アプリにつながらない、または直接つながったが神楽側の制御に問題が生じる場合に使用します。実は黄色LEDのモニターはそれほど重要ではありません。
    使用方法は神楽の電源がONになってから30秒間、本来推奨するケイデンスセンサーとアプリとの接続を、神楽黄色LEDは点滅のまま待機します。
    30秒の間につながらなかった場合、神楽はセンサーからの信号を受信することで黄色LEDが点滅から点灯に変わり、そのデータを神楽IDに乗せて発信できるようになります。
    神楽IDを通してケイデンスデータをアプリと接続しない時間が約2分経過すると、ケイデンス信号は直接アプリと接続する準備ができている、またはケイデンスセンサーは使用しないと判断し、黄色LEDは消灯します。

計測数値に関して

Power(Watts)の計測値については、一般的に、計測器の種類や個体差により、数値が異なるという点を充分に留意していただきますようお願い致します。

神楽は、PowerTap G3ハブ(式パワーメーター)を社内ベンチテスターで計測したデータをベースに設定・出力しています。そのため、ご利用の他社製計測器(クランク式など)と数値が異なるのは、神楽の不具合ではありません。また、センサーを搭載していないため、構造上、キャリブレーションを行う必要はなく、熱など使用環境の変化にも影響を受けることもありません。
神楽に接続されたアプリ上の表示数値と、お使いの計測器が表示する数値との差については、随時修正対応を試みています。


神楽オリジナルアプリ

2021年1月より、iOS向けアプリ「Minoura Live Training」をApp Storeから配信をスタートしました。App storeからダウンロード
このアプリは、4つのトレーニングメニュー(レベル/スロープ/エルゴ/インターバル)、トレーニングデータを記録するカレンダー機能、記録をSTRAVAへアップロードする機能、nRF-toolboxを使わずファームウェアの自動アップデートを行う機能が含まれています。

App storeからダウンロードし、神楽の負荷調整機能(リモコン)として、トレーニングの一助として無料でご利用いただけます。ご使用には神楽ユーザー登録とは別に、アプリのアカウント登録が必要です。

残念ながらアンドロイドユーザーの方には対応することができませんでした。Androidでのファームウェアのアップデートは、従来通りフリーアプリの「nRF-toolbox」をご利用下さい。

神楽FD/神楽DD フリーボディのメンテンスについて

メンテナンスの必要性

フリーボディラチェット部に塗布してあるグリスは使用時間に応じ劣化・消耗します。神楽の静粛性を保つためにも定期的なメンテナンスをお願い致します。メンテナンスはスプロケットを取外し、フリーボディを取外すことで行えます。作業方法は下記を参照して下さい。

スプロケットの空転が起きる理由

神楽DDのフリーボディには回転時の静粛性を高める為、若干粘性の高いグリスをラチェット部へ塗布しております。
使用する環境/状況/時間によってグリスの粘性が変化し、フリーボディ内にある金属部品(爪)の動きがわることで空転が起こる原因になります。

シマノ フリーハブグリス(品番:Y3B980000)

注意

塗布されたグリスを清掃し、シマノ フリーハブグリス(品番:Y3B980000)を再塗布して下さい。
粘性の低すぎるグリスを使用すると静粛性の低下、メンテナンス頻度の増加にも繋がりますのでご理解の上塗布をお願い致します。

作業方法