SS-700 スピニングスタンドII
乗れるスタンド
SS-700の狙い
単に自転車を立てるだけでなく,その上に乗って荷重をかけることができるスタンドです。
リアサスペンションのやディレーラの調整においては,ゼロ荷重ではなく,ちゃんと1Gの荷重がかかっていた方が,より実走に近い状態での調整が可能になります。
SS-700は当社の新型トレーナーMシリーズ用のフレームそのものをベースにして作られていますので,人が乗っても大丈夫な強度を持っています。
最大許容タイヤサイズは29x2.10までです。ただしタイヤブランド(ブロック高さ)によってはそれより小さくてもフレームと接触してしまう場合もあります。あらかじめご承知置きください。
クイック式ハブクランプ機構
従来のノブハンドル式からクイックレバー式に改良されたハブクランプにより,自転車はワンタッチで簡単に脱着することができます。
後輪のクイックレリーズは付属の専用品に取り替えて使用してください。それ以外のクイックには対応しておらず,無理に装着すると乗車したときにハブがカップリングから脱落し転倒する恐れがあります。
展示台として
SS-700は調整用途だけでなく,展示用途としてもお使いいただけます。
たとえば,荷重に耐えられない普通のスタンドを用いて店舗に展示しておいた売り物の自転車に客がうっかりまたがってしまい転倒させてしまった,などというトラブルも,SS-700を使うことで回避できます。
耐荷重120kg
トレーナーベースならではの剛性感
SS-700はMシリーズトレーナーのフレームを流用して作られていますので,最大荷重120kgに耐えられます。
たとえばリアサス付きのMTBで,リアサスがどう動くのかを知りたいとき,サドルに体重をかけてぐいぐいと床に向かって押し付ける動作をしますが,普通のスタンドではその時点で外れてしまい,下手をすると転倒させてしまいます。
そのようなトラブルもSS-700で保持されていれば回避できます。
カップリング
添付の専用クイックにのみ対応
後輪のハブ軸を左右から挟み込んで自転車を支えるカップリングは,クイックレバー式に改良されたハブハンドルによりワンタッチで簡単に開閉できるようになりました。これにより自転車の脱着をすばやく行なうことができます。
以前のSS-600ではカップリング形状をシマノ型(クイックレバーが側面から出ているもの)に合わせていましたが,SS-700ではカップリング形状が変更されたため,添付の専用クイックのみにしか対応しなくなりました。いかなる他社製クイックもそのままでは使用できません。あらかじめご承知置きください。
逆にクイックを交換することにより,従来のSS-600では装着できなかった幅広のレバーを持つカンパニョーロやフルクラムのクイック付きの自転車であっても使用できるようになったことの方がメリットがあります。
ハブナット式ハブの場合は,左側カップリングボルトをオプションの延長型のものに交換する必要があります。
スペック
製品コード |
410-5010-00
|
---|---|
設置寸法 |
W 610 x D 410 mm
|
カラー |
グレー
|
材質 |
鉄
|
耐荷重制限 |
120kgまで
|
許容タイヤサイズ |
700 x 45c(ETRTO 47-622)まで
|
重量 |
3.9kg
|
希望小売価格 |
9,881円(税込)
|
注意・制限事項
注意していただきたいこと
- 脚は両方ともいっぱいに開き,4点が同時に床面に接地することを確認してください。
- 自転車のみなら後輪のクイックレリーズを交換しなくても立てることくらいは可能ですが,自転車に1G以上の荷重をかけたり人が乗る場合は,必ずカップリングに適合する添付のクイックレリーズに交換してください。クイックレリーズを交換しないまま使用してのトラブルに関しては,弊社はその責任を負いかねます。
- SS-700はトレーナーのフレームを流用して作られていますが,負荷装置を取り付けてトレーナーに改造することはできません。