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全てのトレーナーの中からお好きなものを選んでいただいて構いません。
しかしまだ自転車をはじめたばかりであれば、トレーナーをどのように活用していいものか解らないと思いますので、すでにお使いの友人や近くのショップなど、活用方法を教えてくださる方の意見を聞かれるのが最良と考えます。
一般論としては、予算・目的から最初のモデルとして負荷の軽いタイヤドライブ(Quattro-CやB60-R)が良いでしょう。そしてライディングスキルの上達に従って上位モデルや3本ローラーにステップアップしていくことをお勧めします。
タイヤドライブ式の長所には「自然なペダルフィール」「強めの負荷」「基本的に静かな動作音」があります。
タイヤドライブ式ではタイヤの外縁部を直接ローラーで駆動する方式のため、ホイールサイズを目一杯に使った効率の良さによりペダルフィールは自然で滑らかなものとなります。
またスリップしにくいゴムとの摩擦を利用しているため、フライホイールの重量も大きくすることができ、これにより負荷を強めにかけることができます。
さらに部品点数が少なく、またタイヤがクッション材の働きもするため、ノイズの発生を最低限にまで減らすことができます。
短所としては「タイヤの摩耗」があり、機構的にこれは避けられません。
しかしローラーをタイヤに押し当てる調整さえ正しく行なえば、たとえトレーナーとはいえ実際の路上走行と同程度にまで摩耗を抑えることはできます。
リムドライブはタイヤにはいっさい接触しない構造のため「タイヤがまったく減らない」ことが最大の特徴です。極論すればタイヤを装着していないリムだけの状態でも使用することができます。
そのため凹凸のあるMTBのタイヤであってもタイヤ交換することなくスムースなトレーニングが行なえますし、またロードにおいてはレース直前のウォーミングアップにおいても決戦用タイヤを装着したままでもタイヤの減りを気にすることなく使用できます。
短所としては、滑りやすいリム側面をローラーで駆動するがための踏み込み時の「瞬間的なスリップ」や、負荷装置の構造上の制限による「負荷範囲の狭さ」、タイヤドライブ式よりもホイールの内側を駆動するがゆえの「ぎくしゃく感」があります。
またベルトを介してローラーを駆動する構造のため、主にベルトの唸り音によるノイズが発生するため、一般的にタイヤドライブ式よりは騒音が高くなる傾向にあります。
3本の自由に回転するローラードラム上で自転車に乗る3本ローラーは、後輪固定式トレーナーが出現する以前からあった最も基本的なトレーナーです。ホイールが回転する慣性モーメントを利用して自立するため、何にも支えられないまま路上走行とまったく同じ感覚でトレーニングすることができます。
それゆえに誰にでも乗れるというものではなく、やはり訓練が必要になりますし、バランス感覚など先天的な資質を要求する側面もあります。
長所としてはやはり、実走に限りなく近いことによる「自然な乗車感」や「楽しさ」、余分な負荷をかけないことによる「タイヤの摩耗の少なさ」、そして集中してバランスを取り続けていかなければならないことによる「意識を集中させたトレーニング」ができることがあります。
短所としては「転倒の危険性」が特に初心者にはありますが、介護者を付けたり壁際などで使用することで危険を減らすことはできます。またタイヤドライブ式に比べて走行音は少し多めに出てしまいます。
タイヤドライブ式やリムドライブ式の後輪固定式トレーナーでは自転車は完全に固定されていて多少の無理は許容してくれるため、主に脚力や心肺機能の向上を目的として使用されます。また両脚を床面から離した姿勢を取ることが簡単にできるため、ライディングポジションの確認などにも使われます。
しかし自転車が完全に固定されてしまっているがために、知らず知らずに変な癖の付いたフォームになってしまう場合があります。たとえばサドルの中心(自転車の中心線)にちゃんと座らず、すこしずれた着座位置になってしまうことなどです。また脚力向上にばかり目が向いてしまっているがために「踏み込む」ペダリングの癖が付いてしまうこともあります。
3本ローラーは主にきちんとした正しいライディングフォーム(サドルへの荷重のかけ方、正しい着座位置、ハンドルからの抜重、引き脚を含む滑らかな回転運動としてのペダリングなど)を習得するために使用します。
3本ローラー上ではハンドリングがかなりクイックなものに変化してくれるため、少しでもバランスが悪かったりぎくしゃくした動きをすると途端にふらつきとなって現われてきます。ふらつくということは上記のポイントの何かが間違っているからです。つまり3本ローラー上でふらつきなく乗れるということは、実際の路上においても無駄のない最大限の効力で走ることができることを意味します。
3本ローラーはその構造上どうしても内部の共鳴音が発生しやすく、その反響音を低減するため内部に発泡スチロールの吸音材を挿入してありますが、ローラー上で一定位置を走れない場合、横滑りの際に発生するタイヤとローラーのスリップ音が起きやすく使用環境が限定されます。
固定ローラーにもいえることですが、トレーナーだけの問題ではなく、ホイールの縦ブレ調整がされていない場合は自転車が音の発生源になることもあります。
負荷装置にはそれぞれフライホイールが付いており、モデルによってその重さに違いがあります。
フライホイールとは弾み車のことであり、そのもともとの目的はペダリングをスムースにするためのものです。
フライホイールが付いていないと、ペダリングによるトルク変動がそのまま回転運動に伝わってしまい、スカスカした踏み心地にしかなりません。そこに適度な重みのフライホイールが付くと、踏んだときにはぐっと持ちこたえてくれる抵抗になり、さらにその次には回転を落とさずに回り続けるよう惰性を付けてくれる役目も果たしてくれます。
路上で静止状態からスタートしていくときは、重量物が止まっている状態から動き始めるのに抵抗を感じます。そしていったん動き出してしまえば、逆にこの重量が勢いとなって止まろうとしなくなることで、最初の抵抗よりも少ない力で動き続けることができます。これが慣性であり、この現象を再現しようとするのがフライホイールの役目です。
フライホイールの重量が軽すぎると、短時間で回転の勢いを使い切ってしまい、まだ低速度なのにもかかわらずその効果がすぐになくなってしまいます。
フライホイールが重くなればなるほど、その回転を上げていくまでの時間が長くかかるようになり、その間ずっしりとした踏みごたえを感じ続けることができます。
しかしもし重すぎた場合は、いったん勢いが付いてしまったらなかなか回転が落ちてこなくなるため、負荷装置が減速しようとしても十分に効果が得られず、ペダリングして回転を上げて維持する必要がなくなってしまいトレーニングになりません。また止めるのが大変になり、ブレーキやタイヤに負担を掛けすぎてしまいます。さらに負荷装置による抵抗力の変化が分かりにくくなってしまいます。
当社としては、実際の路上走行をシミュレートするためのベストなフライホイール重量は、体重によって異なってきますが、おおよそ2.7〜3.0kgだと判断しています。
これ以上重いと膝にかかる負担が大きくなりすぎてしまうことが懸念され、Kurtのような5kg超ものフライホイールはまったく不要の長物です。
リモコンシフターがないモデルでは、トレーナー使用中に負荷調整をしたい時、一旦自転車からおりないと操作できません。
リモコンシフターは、乗車したままハンドルに付けられたリモコンシフターにより操作できます。
弊社は直接の小売をしておりません。お近くの取り扱い店にてご購入いただけます
以下の「FK商品取り扱いショップ」でご注文ください。
弊社が認めた正規ユーザに対してのみ、ご購入後上記の期間内・一定条件の下で商品の無償修理・交換などを行なっています。
詳しくは「製品保証規定」ページをご参照ください。