KAGURAの使い方に関するQ&A

質問一覧


Q&A

日常メンテナンス、使用前確認箇所には何がありますか?

通常KAGURAに日常点検項目は設けていませんが、特に万一の事故につながりかねない部品として高速に回転する両側のフライホイールは気になります。両フライホイール中心にあるボルトの締付け確認をしてください。
また室内や屋外の環境によることですが、電磁石側(黒いフライホイール)の中に埃が溜まっていないか確認をしていただき、万一大きなものが目視できた場合は、使用を中止し清掃を弊社カスタマーサービスまでお申し付けください。ただし清掃作業はKAGURAの製品保証項目とは異なりますので、有償での作業となります。
KAGURAをユーザーの手で分解することは製品保証規定に則り基本的に認められません。しかし単純な部分だけをユーザーご自身の判断ですることもありえます。例えば、自動車のタイヤ交換をドライバー自身が行うように、フライホイールの脱着程度はそれほど難しいことではないと考えています。ただし勝手な判断で不具合が生じることは望みませんので、なにかされるときには、事前に弊社カスタマーサービスまでご相談願います。
電磁石を使わないでも抵抗を発生させる永久磁石(Nd磁石)への金属付着物の有無確認などは、随時ユーザー様ご自身で行ってください。砂鉄や小さなビスやワッシャーなどが付着することで本来の機能を妨げる場合があります。

使用上の注意、推奨する使用環境は?

無理・無茶・無休・無頓着な使い方をしないでください。推奨する環境は、できるだけ雨水や電磁波の影響を受けにくい環境、一般に室内と言われる屋内での使用をお勧めします。

KAGURAの使い方-01

電源のON-OFFは、ACアダプターのコンセントの抜き差し、もしくはACアダプターのKAGURA側接続コネクターピンの抜き差しで行います。電源スイッチはKAGURAには設けてられていません。

KAGURAの使い方-02

KAGURAには、赤色と青色のLEDがあり、その点灯する様子で状況の確認ができます。
電源投入時は、赤色LEDが点灯、青色LEDは点滅です。LEDの使用中の目的は、赤色LEDは電源と負荷調整するための電磁石コイル状態確認、赤色LEDが点滅しているときは、無負荷状態でない(電磁石の負荷量が変化している)とお考え下さい。

KAGURAの使い方-03

KAGURAには両側に重いフライホイルが装着されています。その為、無負荷状態では長く回転を保てる(自然な走行感の再現)のですが、使用停止に伴い自転車を降りる際、万一ブレーキを使いKAGURAの回転を落とそうとしても、慣性により自転車の後輪ホイールは止められてもすぐにKAGURAは止められません。その時、止まったタイヤの1点でKAGURAのアルミローラーは回転し続けタイヤが融けて変形します。絶対に停車時にブレーキを使用しないでください。

KAGURAの使い方-04

KAGURA LST9200のフレームはSW式という自重もしくは固定からトレーニング目的により選択することができます。この切り替えは、スイングアーム側フレーム(上部)の根元にあるピンの抜き差しで行いますが、その操作は必ず自転車を降りた状態で行ってください。また、一旦固定側にして負荷装置をタイヤに押し当てたあとは、自重式に変更する際、一旦押し当てられたタイヤを解除してから行ってください。押し当てられたままだと、ピンの抜き差しがし辛いです。

KAGURAの使い方-05

自重式は、ZWIFTやKinomapといったコースシュミレーションをするときに、滑らかな走行感を得られることでお勧めします。しかしコースの状態によって自動的に調整される負荷量が大きくなると、タイヤとローラーとのスリップ発生はやむを得ません。その点、ご理解をお願いします。

KAGURAの使い方-06

固定式の場合、ミノウラのこれまでの製品でも同じ誤解が多くユーザーさんから聞かされましたが、負荷装置のローラーとタイヤとは2-3ミリ喰い込むくらい強く押し当ててください。押し当てることでタイヤが変形するなど間違った情報がネットに流れているようですが、トレーナー使用後押し当てる力を解除すればなにも問題は生じません。押しつけの目安は、自転車のタイヤ空気圧によってもそれぞれ変わりますので、一つの目安としては取り付けた時点(タイヤがまだ温まっていないとき)でホイールを持って前後に回しても、負荷装置とのアルミローラーとタイヤとの間にスリップが生じないくらい押し当てられていることで確認できます。

KAGURAの使い方-07

使用開始時はタイヤの表面温度も低く、スリップしやすい状態です。ある程度の時間はウォーミングアップ時間と考え、無理な負荷でのトレーニングを行わないように心がけてください。

KAGURAの使い方-08

一般的なトレーナーは今でもキャリパーブレーキが装着された9㎜QR仕様を基に設計されています。最近増えてきているディスクブレーキを装着したロードバイク、スルーアクセルを装着したマウンテンバイクで使用するには、それぞれの仕様に応じてタイヤ交換するとかオプションパーツを併用しなければトレーナーとして使用できるように取り付きません。
9㎜の一般的なQRを使っていても、Breezer/Ritcheyエンドと呼ばれる、特殊なドロップエンド形状のフレームには、そのままでは取り付けることができません。弊社オプションパーツのSQR-1(400-4931-00)を用いてください。

KAGURAの使い方-09

トラックレーサー・シングルスピードバイクでのKAGURA使用は、UF-8L ピスト用カップリングボルト(400-1285-00)を別途お買い求めください。

KAGURAの使い方-10

それぞれのフレームエンド幅に応じて、まずカップリングボルトの位置を調整します。その際、反対側のクイック式カップリングがしっかりと付属の交換用クイックレバーの頭部に嵌るように調整する必要があります。一旦セッティングしたのちは、同じ自転車での使用であれば毎回調整する必要はありません。カップリングボルト側に付けられた、オレンジ色のロックナットをしっかりと締めて固定してください。

KAGURAの使い方-11

まれに狭めの調整をして、無理やりクイックレバー側のカップリングを押し付け、フレームが左右に広がるような調整をしているユーザーがいらっしゃいます。使用中に外れると怖いからという理由も理解できますが、十分な強度を持ったトレーナーのフレームで、それほど目いっぱいフレームを固定する必要はありませんのでご安心ください。

KAGURAに自転車を取り付けた時のスペースはどのくらいになりますか?

取り付ける自転車の種類やサイズによっても異なりますが、おおよそ幅550ミリ、長さ1900ミリ程度とお考え下さい。

KAGURAのケイデンスセンサーから正常な値が出力されません。

タイヤドライブであるKAGURAの場合、ギアレシオの関係から後輪で正確なケイデンスを計測することはできません。自転車側のケイデンスセンサーをペアリングしてください。

BLE接続を試みましたが、青色LEDが点滅したままです。

青色LEDの点滅は、まだBLEとペアリングされていない状態を意味します。他の機器と自動接続してしまっていないか?、まず周辺機器の自動接続モードをオフにしてあることを確認してください。

ANT+接続確認はLEDでわかりますか?

KAGURAには二種類しかLEDが装着されていません。他の機器と接続してしまうと状況が分からなくなるBLEとのペアリング確認するための青色LED機能はありますが、ANT+はその機能を設けていません。

赤色LEDの点滅スピードが速いのですが?

通常、電磁石への指令を出したとき、その状況を赤色LEDの点滅で知らせます。その間隔は約1秒程度です。それよりも早く、素早く点滅しているときは、なにか他の異常が感知されているときですので、一旦電源をオフにして、約30秒待ってから再度電源をオンにしてみてください。それでも素早い点滅が続くようであれば、内部基盤の損傷が疑われますので、弊社カスタマーサービスにご連絡ください。

KAGURAの永久磁石で発生する負荷量は?

それほど高負荷を発生することはできません。ホイールの回転速度が40km/hとした場合、4段階調整のうちミニマムはタイヤのエアや表面デザインにより変わるのでなんとも言えないのですが、目安として2段目で100W、3段目で200W、4段目で300W程度の負荷量を発生します。

下りの再現はどうやってするんですか?

下り坂の再現ができる、自己発電型のスマートトレーナーも存在しますが、KAGURAではその機能を設けていません。これには製造コストの面での販売価格に転嫁される価値観と実勢販売価格を検討したうえで、下り坂をわざわざ再現しなくてはいけない必要性が見いだせなかったためです。KAGURAに使われている7kgのフライホイールとそのシビアな製造過程における回転の滑らかさは、コースシミュレートを目的としたAPPやPCソフトで負荷=0になった時、かなり長くペダルを踏まなくてもフライホイールが回り続けるくらいです。
この回り続けることが、急にトレーニングをやめようとしたときに万一ブレーキを使用すると、タイヤ表面をフライホイールの回り続けようとする力がタイヤと負荷装置のローラーが摩擦し、タイヤ表面を溶かす恐れがあるほどです。KAGURAを使用する際には、必要がある場合を除き、ブレーキの使用を避けなければなりません。

KAGURAユニットを古いミノウラのフレームに取り付けることが出来れば使用しても問題ないですか?

KAGURAユニットだけの単体販売もしています。古いモデルのフレームや機構によってはタイヤサイズの対応が以前の仕様のままで行えないこともありますので、取り付け可能なモデルやフレーム形状を、弊社ウェブサイトもしくは販売代理店・カスタマーサービスに確認していただいたうえで行ってください。確認せずの取り付けに対する、弊社での対応は致しかねます。

ユニットを逆回転させて使用できますか?

負荷装置の構造上、取り付け方向を逆にしてということでしょうか?それは取扱説明書の解説にはない使い方ですので、使用できませんと回答いたします。
正しく取り付けた上で、後輪を逆回転して使いたいということであれば上記回答と異なりますが、機械構造上どちらの方向に回しても負荷装置の機能はしますので大丈夫です。
正直、逆回転させて使用するという意味がわかりませんが、トラックレーサーやフィクシーバイクの固定ギアを逆回転させる自転車のトレーニングメニューは存在しません。

途中で電源が落ちました。落ちる前から再開できますか?

基本的に無理です。一瞬であれば再開できる可能性もありますが、あくまでもAppやPCソフト側の問題です。

ACアダプタのコードが断線しました。ACアダプタのみ交換できますか?

補修用の販売品として対応できます。

使用後すぐに電源を切ってもいいですか?

電源をすぐ切ることで、問題が発生するとは考えられません。ただしブレーキを使って負荷装置の回転を停止させるような、極端な終了の仕方はタイヤへの損傷が懸念されますのでやめてください。

フライホイールはペダルを漕ぎ出してから負荷がかかりますか? 自動で回り始めますか?

自動では回りません。あくまでもフラーホイールの慣性で滑らかに回る感覚を得られますが、それはモーターとしてフライホイール自体が回転しているわけではありません。

電磁石と永久磁石があるのはなぜですか?

スマートトレーナーとしては電磁石を利用しなければ機能しません。その場合の使用場所は電源の得られる屋内か軒下のみと想定しています。レース会場などでのウォーミングアップにKAGURAを用いたい場合、単なる重いフライホイールを回すだけではアップもクールダウンもできませんので、そのような電源の得られない場所において、永久磁石による軽い負荷抵抗を得ることができます。その際の負荷量はそれほど大きくありませんが、おおよそ40km/hの車速を出したときに、4段階のうち磁石を近づける側の3段階で、近づいた方から約300W-200W-100Wの抵抗を得ることができます。この無通電時に負荷を与えることのできる、2種類の磁石を用いたスマートトレーナーはミノウラのKAGURAだけです。

KAGURAに自転車をセットする際、ユニットにぶつけたりしても直ぐに壊れませんか? 

自転車取り付け取り外しの際は、負荷装置を損傷しないよう十分気を付けて行ってください。製品そのものは、従来モデルより太いシャフトを用い、樹脂部品よりも金属製部品を多用しているため、負荷装置の耐久性や強度は今まで以上に頑丈ですが、強い衝撃を与えられることは想定されていません。

利用設置方法は簡単ですか?

アッセンブル作業は、取扱説明書に掛かれているように本体フレームにKAGURA負荷装置をボルト二本を使って締め付けるだけです。使用する工具はM5サイズのLレンチのみで、セットアップに掛かる時間はほんの数分です。